白無垢でコーディネートを楽しむ方法3選!合わせる小物や髪型などを徹底解説
「白無垢でコーディネートを楽しむ方法はある?」
「白無垢にどんな小物があるのか知りたい」
「おしゃれに着こなすにはどんなことに気をつけたらいいの?」
このような悩みを抱えていないでしょうか。
日本の伝統衣装である白無垢は、真っ白に統一された清楚な装いと、綿帽子などを合わせた奥ゆかしさが魅力です。昨今は赤ふきの白無垢や小物でコーディネートする花嫁も増えており、おしゃれを楽しんでいる人もたくさんいます。
しかし、白無垢でのコーディネートの楽しみ方がわからない、小物や髪型をどうすればいいのか不安に思う人もいるでしょう。
この記事では、白無垢のコーディネートについて、以下の内容を解説します。
- 白無垢でコーディネートを楽しむ方法
- 白無垢に合わせる小物
- 白無垢に合わせる髪型や髪飾り
小物や髪型でおしゃれを楽しむと、白メインの白無垢がグッとおしゃれになります。伝統的な衣装を自分らしく着こなしたいと考えているなら、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。
白無垢でコーディネートを楽しむ方法4選
白無垢でコーディネートを楽しむ方法は、大きく4つあります。
- 色小物を合わせる
- 色掛下を合わせる
- 髪型を工夫する
- 赤ふきの白無垢にする
どれも簡単に取り入れられる方法で、費用もそれほどかかりません。1つずつ確認していきましょう。
1.色小物を合わせる
白無垢を着用するときは、さまざまな小物を身につけます。白無垢の小物を色付きにするだけで、手軽にコーディネートを楽しめおしゃれに着こなせます。
小物の色を変えるだけでアクセントになり、見る人の視線を注目させられる点も魅力です。また、小物の色は比較的種類が多いので、気軽にコーディネートを楽しめるでしょう。
2.色掛下を合わせる
白無垢は通常、掛下も白で統一するのがスタンダードです。しかし、柄の入った掛下を合わせることもできるため、好きな色掛下を選べばおしゃれを楽しめます。
掛下とは白無垢や色打掛の下に着用する着物のことです。本来は白を着用しますが、現代は色や柄の入ったものも選べるので、好きな色や柄のものに変更すれば白無垢の雰囲気を変えられます。 色掛下を合わせるだけでグッとおしゃれ感が高まるので、ぜひ挑戦してみてください。
3.髪型を工夫する
白無垢の伝統的な着こなしを崩すことなくおしゃれを楽しみたいなら、着物は白一色にして、髪型を工夫するのも1つの方法です。例えば洋髪にしたり、髪飾りを工夫したりして、おしゃれを楽しんでみましょう。
洋髪の場合、角隠しはかぶれませんが綿帽子は着用できます。綿帽子を着用したときと脱いだときの2つのイメージで白無垢を楽しめるので、洋髪でアレンジを楽しむのもおすすめの方法です。
白無垢にヘッドドレスを合わせるなど、洋との組み合わせもおしゃれにまとまるので、ぜひいろいろチャレンジしてみてください。
4.赤ふきの白無垢にする
白無垢には白一色ではなく、赤ふきタイプもあります。赤ふきの白無垢はふきに赤が入り、紅白でおめでたい印象が際立つ衣装です。普通の白無垢に比べるとしゃれ感が高く、ゲストの視線を集めることでしょう。
小物や掛下を変えるのは勇気がいる、という人でも赤ふきの白無垢ならチャレンジできるかもしれません。顔色をよく見せる効果もあるので、白無垢を着用したときに顔が地味に見えてしまう人にもおすすめです。 赤ふきの白無垢があればぜひ試着してみてください。
白無垢に合わせる8つの小物
花嫁が白無垢とともに身につける小物は主に以下の8つです。
- 抱え帯(かかえおび)
- 帯締め(おびじめ)
- 帯揚げ(おびあげ)
- 半衿(はんえり)
- 伊達襟(だてえり)
- 筥迫(はこせこ)
- 懐剣(かいけん)
- 末広(すえひろ)
色や柄の入った小物を合わせるととてもおしゃれになります。どんな小物があるのか1つずつ見ていきましょう。
1.抱え帯(かかえおび)
抱え帯は、見えないおしゃれを楽しめる、花嫁衣装にかかせない小物の1つです。もともとは長い着物の裾をたくしあげるときに使ったもので、帯の下に結びます。
白無垢を着たときは打掛で隠れてしまい見えませんが、振袖や引き振袖を着用したときは見えるので、柄入りや色物の抱え帯を使うとおしゃれです。現代では装飾品としての意味合いが強い小物の1つです。
2.帯締め(おびじめ)
帯締めは、帯の上から締めて帯がずれるのを防ぐために使う小物です。通常は平たい物を使いますが、花嫁は丸ぐけという中にわたが入った丸いものを使います。
帯締めには幸せが永遠に続きますようにとの祈りが込められており、ふっくらして可愛らしい印象の小物です。
3.帯揚げ(おびあげ)
帯揚げは、帯枕を固定するために使う布です。帯のまわりにあるので白無垢を着用したときも目立ち、色や柄入りの物を使うとアクセントになります。
鹿の子絞りで作られた帯揚げには「子孫繁栄」「子宝に恵まれる」という意味があります。帯周りで目立つので、ほかの小物とコーディネートが楽しめるアイテムの1つです。
4.半衿(はんえり)
半衿とは、長襦袢の襟につけて襟元の汚れを防ぐ小物です。装飾品としての意味合いも強く、顔周りに近いことからコーディネートも楽しめます。
白一色の半衿に比べると、顔周りが一段と華やかになり、おしゃれさが際立ちます。シンプルにしたり柄入りで賑やかにしたり、個性を楽しめる小物です。
5.伊達襟(だてえり)
伊達襟は、着物を重ねて着ているように見せる襟のことで「重ね襟」と呼ばれることもあります。色の重なりを楽しめるので、半衿と合わせてコーディネートするとおしゃれにまとまります。
白を基調にした場合でも、伊達襟をカラーにするだけでとてもおしゃれに見えます。伊達襟を赤色にすると、赤ふきの白無垢っぽく見せることもできるでしょう。
6.筥迫(はこせこ)
筥迫(はこせこ)は、胸元に差し込む小物で化粧ポーチの役割を果たしています。武家の女性が紅筆などを入れていた物で、現在は装飾品として胸元を彩る小物の1つです。
白に統一した場合はあまり目立ちませんが、色や柄の入ったものを使うと、胸元が華やかになります。「いつまでも美しく」という意味が込められたアイテムです。
7.懐剣(かいけん)
懐剣(かいけん)は、護身用の短剣で帯の間に挿しておくアイテムです。魔除けのお守りや自分の身は自分で守るという意味があると言われています。
組紐がついているため、帯の間に挿しても存在感があります。筥迫や末広などと色味を統一してコーディネートを楽しむのもおしゃれです。
8.末広(すえひろ)
末広(すえひろ)は扇子のことで、広げると末広りになることから幸せを願うアイテムです。帯に挿して使うのが基本ですが、 手に持つこともあります。
末広は広げずに使うのがマナーで、夏場の暑い時でも涼を取るために開くことはありません。末広には房飾りがついているため、帯に挟むと存在感があります。色でコーディネートを楽しむとおしゃれになるでしょう。
白無垢に合わせる3つの髪型
白無垢には、大きく以下の3つの髪型が合わせられます。
- 日本髪
- 新日本髪
- 洋髪
昨今は髪型でおしゃれを楽しむ花嫁もたくさんいます。詳しく見ていきましょう。
1. 日本髪
日本髪は和装に合わせる伝統的な髪型で、花嫁の場合は文金高島田にすることが多いです。 文金高島田は江戸時代の未婚女性の代表的な髪型で、花嫁の正装として知られています。上品で凜とした見た目が、白無垢のイメージにとても合います。
地毛で結いあげる場合は髪の長さが必要になりますが、かつらもあるので髪が短くても伝統的な髪型を楽しめます。 あえて日本髪にし、和の雰囲気に仕上げるのも趣があっておすすめです。
2. 新日本髪
新日本髪は、和装に多く用いられている髪型で日本髪をアレンジしたものです。日本髪に近い和のイメージを守りつつ、セットも髪型を変更したいときにも簡単なため、現代では日本髪よりも新日本髪を合わせることが多くなっています。
お色直しで白無垢のあとに洋装へと衣装チェンジするときにも、髪型を変えやすいのが魅力です。また、日本髪と違ってアレンジが自由なので、和の髪型でありながら洋風に仕上げることも可能な点もメリットだと言えるでしょう。
3. 洋髪
白無垢は日本の伝統的な衣装のため本来は髪型も和で統一するのが基本ですが、あえて洋髪を合わせるとモダンな印象に仕上げられます。洋髪にしてヘアアレンジを楽しみ、現代風な着こなしをする花嫁も増えています。
白無垢をおしゃれに着こなしたい、髪型もコーディネートしたいなら、自由度の高い洋髪を選ぶとアレンジしやすいでしょう。洋髪なら綿帽子が被れるため、伝統的な白無垢姿の写真も残せるのもメリットです。
白無垢に合わせる3つの髪飾り
白無垢に合わせる髪飾りは、大きく3つあります。
- 綿帽子
- 角隠し
- その他
詳しく見ていきましょう。
1. 綿帽子
綿帽子は、伝統的で奥ゆかしい雰囲気に仕上げられるアイテムです。本来は防寒やほこり避けのために被ったとされており、白無垢には定番の髪飾りで花嫁だけしかつけられない特別なものです。綿帽子は白無垢以外には合わせられず、色打掛や引振袖を着用したときには被れません。
綿帽子は、白一色だけでなくさまざまな素材・色のものがあります。コーディネートを楽しむなら、一風変わった綿帽子を選ぶのもおすすめです。オーガンジーやレースなどのシースルー素材もあれば、赤ふき、裏赤などさまざまなものがあるので、コーディネートに合わせて選んでみましょう。
2. 角隠し
角隠しは、花嫁の頭を覆うように巻く白い布のことで、白無垢姿を凛々しくシャープな印象に仕上げてくれます。主に日本髪や新日本髪に合わせるもので、洋髪には合わせられません。
綿帽子が白無垢だけにしか合わせられないのに対し、角隠しは白無垢以外にも色打掛や引き振袖を着用するときにも使えます。角隠しも種類があり、色のついたものや柄が入ったものなどといろいろあるので、白無垢とのコーディネートを楽しむのもおしゃれです。
3. その他
白無垢を着用するときには綿帽子や角隠しを被るものだと思っている人も多いですが、実はどちらも着用しないという選択もできます。 例えば、洋髪にしてベールやヘッドドレスなどを合わせ、洋風に仕上げることも可能です。
和と洋を合わせてモダンな雰囲気に仕上げれば、伝統的な衣装ながら華やかで現代風の花嫁姿を披露できます。 かつらが苦手な人や、人とは違う着こなしをしたいという場合にもおすすめです。
白無垢は小物や髪型でコーディネートできる!自分らしい着こなしを楽しもう
白無垢は、小物や髪型を変えることで自分らしい着こなしを楽しめます。花婿とのコーディネートを楽しんだり現代風に仕上げたりと、いろいろな楽しみ方ができるので、白無垢がつまらないと感じる人にもおすすめの方法です。
ザ・キモノショップでも、色とりどりの小物を揃えております。コーディネート例はホームページからも確認していただけます。 コーディネートのアドバイスやご相談にものっておりますので、ぜひお気軽にご来店の上、試着してみてください。